「整う」を数値化する。自律神経スコア(HRV)が証明する「脳の休息」とは?

なんとなく身体が軽い。気分がスッキリした。 従来のリラクゼーションの効果は、こうした「主観的な感覚」でしか語られてきませんでした。

しかし、感覚は曖昧です。 「眠れた気がする」けれど、実際には脳が覚醒していたり。「リラックスできた」つもりでも、深層では緊張が解けていなかったり。

Sorane -空寝- が導入している**「クリニカル・モニター」**は、その感覚と事実のズレをなくすための羅針盤です。 今回は、施術中に私たちが最も重視している指標、**HRV(心拍変動)**について解説します。

心臓は「メトロノーム」であってはいけない

一般的に「心拍が一定であること」が良い状態だと思われがちですが、自律神経の観点からは逆です。

健康でリラックスしている時、心臓は呼吸に合わせて揺らぎます。 息を吸うと少し速くなり、吐くとゆっくりになる。この心拍間隔の「ゆらぎ」の大きさを数値化したものが**HRV(Heart Rate Variability)**です。

  • HRVが低い(0ms – 20ms): 心臓がメトロノームのように一定に打っている状態。常にストレスに晒され、交感神経(アクセル)が張り詰めています。
  • HRVが高い(50ms – 100ms以上): 心臓が柔軟に波打っている状態。副交感神経(ブレーキ)が優位になり、脳と身体が深い回復モードに入っています。

施術データが示す「彗星」の形

Soraneの施術中、お客様の腕には医療グレードの光学式センサー(Polar Verity Sense)が装着されています。

施術開始直後、モニター上の「ポアンカレプロット(散布図)」は、点が中心に固まった状態を示すことがほとんどです。これは、日常の緊張や思考のノイズが残っている証拠です。

しかし、独自のメソッドで頭部の筋膜を解きほぐし、開始から15分ほど経過すると、モニターに変化が現れます。 数値が上昇し、グラフの点が**「彗星(コメット)」**のように大きく広がり始めるのです。

これこそが、**「ゾーン(超・没入状態)」**に入った合図です。 この時、お客様の呼吸数は1分間に12回以下まで低下し、意識はあるのに身体は眠っている、いわゆる「無重力睡眠」の状態に到達しています。

その休息は、資産になる。

施術後にLINEへお届けするレポートには、今回のセッションでの「最高HRVスコア」や「安静時心拍数(RHR)」の推移が記録されます。

「今日はいつもより数値が低かった」ならば、それは疲労が限界に達していたサインかもしれません。 「過去最高のスコアが出た」ならば、睡眠の質が劇的に改善されている証拠です。

感覚だけに頼らない。 あなたの休息をデータで可視化し、管理する。 それが、Soraneが提案する新しい回復のスタンダードです。

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